私たち優遊の最大の目的は、住吉区など大阪市南部に住む重度障がい者が自立して生活を営む際の支援の提供です。たとえ障がいの程度が重く、介助者及び補装具などの助けを使いながらも、障がい者が精神的に解放されたひとりの個人として自立し主体的に生きることは、人間としての当然の権利です。
障害者総合支援法の第三条においては、国民の責務として、すべのての国民は、その障害の有無にかかわらず、障害者等が自立した日常生活又は社会生活を営めるような地域社会の実現に協力するよう努めなければならない、とあります。私たち優遊は、重度障がい者の自立生活にとって何よりもまず重要なことは、地域の健常者と重度障がい者が触れ合い、相互理解を深めて対等な人間関係を築くことだと考え、そのような交流の場を設けたいと願うに至りました。
また、この交流の場は、重度障がい者同士の交流や情報交換の場として、そしてすでに自立生活を実現した重度障がい者が当事者スタッフとして、自立生活を願う同じく重度の障がい者の相談に応じる場としても活用したいと考えました。
優遊は、現在、大阪市住吉区苅田七丁目に事務所を構え、そのような交流の場、情報交換の場として機能しています。また優遊は、機会あるごとに重度障がい者の自立生活への意義を学校等で訴えたり、障がい者差別に対して声を上げたりする取り組みを行っています。
さらに、優遊は障害者総合支援法に基づく障がい福祉サービスを提供するために、居宅介護、重度訪問介護、同行援護、移動支援について大阪市などから事業者指定を受けています。障がい者のニーズを熟知する当事者スタッフが介助スタッフに助言し、最適な介助を利用者に提供することも優遊の目的です。
優遊では、障がいを抱える者もスタッフの一員として勤務しています。障がい者がその能力に応じて互いに助け合うことに、優遊は今後も力を入れていきたいと考えています。